創年コミュニティ研究大会 ―3.11後の克災都市づくり―
2011年7月17日(日)
2011年7月17日、東京都立川市の大山団地・上砂会館で「創年コミュニティ研究大会 ―3.11後の克災都市づくり―」を開催しました。当協会の理事でもある佐藤良子さんが会長を務める大山自治会は、日本一の自治会と称される、人と人が助け合うコミュニティです。1200世帯3000人の住民の安全・安心を守るのが自治会の役割と掲げ、様々な取り組みを行っています。
その大山団地を会場に、震災後のこの国で、コミュニティに求められる使命、求める役目について、150人を超す参加者がディスカッションしました。
10時に開会。清水庄平立川市長のあいさつの後、「大山団地に自治会にみる都市におけるコミュニティのあり方」と題した佐藤さんの報告から、大会がスタート。
大山自治会は東日本大震災の福島からの避難者を受け入れています。その対応のスピード、手厚いケアは、NHKをはじめ、各方面のマスコミで取り上げられています。
住民が一丸となって、どのように行動したのか、それはなぜ可能だったのかをお話いただき、「あなたの命は自治会が守ります」という約束が住民に浸透しているからこそ、絆が生まれ、強固な団結力を育んでいるという現状をお話いただきました。
その後、4つのグループに分かれて、各テーマで分科会を行いました。
1.コミュニティ形成のための自治会活動の工夫
コーディネーター:工藤日出夫氏(埼玉県北本市議会議員)
パネリスト: 中沢卓実氏(千葉県松戸市・常盤平自治会長)
市川惠子氏(東京都中野区・なかの生涯学習大学)
自治会活動はどこに着目するか、力点を置くかで、運営方法も異なります。そのポイントについて、パネリストそれぞれの考えをご披露いただきました。
2.大不況時代の創年市民大学と学習内容
コーディネーター:松澤利行氏(埼玉県八潮市・八潮市教育委員会 教育総務部長)
パネリスト: 増渕直嗣氏(栃木県矢板市・矢板市ふるさと創年大学)
須藤勇氏(埼玉県東松山市・東松山きらめき大学)
渡邊信氏(静岡県下田市・創年のたまり場「馬車道」)
いま、市民大学にも、個性が求められます。2つの市民大学の活動と工夫、民間の学習機会の提供方法や、そのアイデアなど、縦横無尽に意見を交わしていただきました。
3.地域における創年活動
コーディネーター:田村満氏(岩手県大船渡市・ケセンきらめき市民大学長)
パネリスト: 池田恵美子氏(千葉県館山市・安房文化遺産フォーラム事務局長)
市川なお美氏(埼玉県坂戸市職員)
いま、地域で何が求められるのか。創年が地域に果たす役割は何か。独自の取り組みで注目されるパネリストの方々の活動から、そのヒントを提示していただきました。
4.災害復旧の力を生み出す市民活動
コーディネーター:齊藤ゆか氏(聖徳大学准教授)
パネリスト: 仮屋茂氏(NPO法人コネカクラブ代表)
浅野恵美子氏(千葉県酒々井町職員)
鈴木迪雄氏(NPO法人水産衛生管理システム協会理事長)
東日本大震災は私たちの心に、深い傷だけでなく、様々な教訓を残しました。いま、改めて“人と人とのつながり方”について、参加者全員で見つめ直しました。
分科会後に、当協会・福留強理事長による「安心・安全のコミュニティづくりと創年活動の進め方」と題した基調提言を行いました。
福留理事長は克災(こくさい)という言葉を提示し、一人ひとりの力を結集して、災害を克服するという考え方を披露。人と人のつながりを維持していくために、それぞれの地域コミュニティを重視しなければならないと提言しました。
本大会のクライマックスはシンポジウム「創年コミュニティに求められる役割」です。
シンポジスト: 佐藤良子氏
田村満氏
コーディネーター:清水英男氏(聖徳大学教授)
1日の様々なプログラムを経て、改めて今、創年世代が地域でどのような活動をしていくべきなのか、その先に希望を見出すことができるのか。これからの「創年」と「コミュニティ」のあり方について検討しました。
全日程終了後に、交流会を行いました。新しい出会いや再会。会場のいたるところで、笑顔の花が咲き誇り、和やかな雰囲気で、充実した一日が幕を閉じました。
福留理事長は「コミュニティのあり方を検討することは、まちづくりにおいて、常に重要なテーマなので、これからもこのような研究大会を継続していきたい」と総括しました。











